社交ダンス&合唱を愛する猫のブログ ~ by 気ままな猫 ~

東京で社交ダンスを踊ったり、合唱や楽器で音楽を楽しんでいます。

合唱曲「大地讃頌」の歌詞を、今一度、解釈・考察してみる。

f:id:neko-sirakawa:20191013122433p:plain

合唱曲はお好きでしょうか?

このページを見に来られるからには、何かの形で合唱に関わっている方だと思います。学校の合唱コンクールや大学の合唱団や市民合唱団。色々な形があると思います。

今回は「大地讃頌」という曲を取り上げてみようと思います。中学校の音楽の授業で扱われる事が多いと思いますので、みなさん曲自体は知っているのではないですか?

 

 

作詞と作曲は誰なのか

f:id:neko-sirakawa:20191013122515p:plain

この曲の作詞は大木惇夫で、作曲は佐藤眞です。

「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ『土の歌』」という組曲の終曲として書かれた曲です。本来はピアノ伴奏ではないんですね。曲が作られたのは1962年。戦後復興の頃ですね。組曲自体は全7曲で構成されています。詳しくは歌詞解釈の項目で書きますが、7曲のタイトルは以下の通り。

第一楽章「農夫と土」

第二楽章「祖国の土」

第三楽章「死の灰」

第四楽章「もぐらもち」

第五楽章「天地の怒り」

第六楽章「地上の祈り」

第七楽章「大地讃頌」

※カンタータといのは、器楽伴奏付きの声楽作品の事を指しています。

これが「大地讃頌」の歌詞だ

母なる大地の ふところに

我ら人の子の 喜びはある

大地を愛せよ 大地に生きる

人の子ら その立つ土に感謝せよ

平和な大地を 静かな大地を

大地を褒めよ 讃えよ土を

恩寵の豊かな大地 我ら人の子の

大地を褒めよ 讃えよ土を

母なる大地を 母なる大地を

讃えよ 褒めよ 讃えよ土を

母なる大地を ああ

讃えよ大地を ああ

 

歌詞の意味を私なりにざっくりと考える

f:id:neko-sirakawa:20191013122538g:plain

実は、大地讃頌を単体で見ると、大した事は言っていないように見えます。「母なる大地に感謝し、讃えなさい。」正直、このメッセージだけしかありません。ただ、この曲が組曲の最後の曲として作られたならば、組曲を通しての解釈、理解をしなければならない。すると、どうなるか。組曲を流れで見ていきます。

第一楽章「農夫と土」では、自然の恵みの神秘と土への感謝を歌います。

第二楽章「祖国の土」では、人は皆、土に生まれ、土に還っていくと歌います。

第三楽章「死の灰」第四楽章「もぐらもち」では人間と科学の汚さを歌います。

第五楽章「天地の怒り」では、天災と人間悪について歌います。

第六楽章「地上の祈り」では、大地への想いと反戦の祈りを歌います。

第七楽章「大地讃頌」では、大地への限りない賛歌を歌っています。

 人は大地の恵みを存分に享受しながら生まれ、生きてきた。にもかかわらず、自身の欲望や探求心の為に自然を害し、果ては同じ人間同士で争ってしまった。争い傷つき、それでもなお、大地は人へ寄り添ってくれる。そんな大地に感謝し、人と人が争うことのないよう願う。そんな組曲ではないでしょうか。

まとめ

単純に「大地讃頌」だけが有名であり、単体で歌われることが多いですが、歌う時には組曲としての流れを知っているのと、いないのとでは歌の深みが変わってきます。人間の汚さをも包み込んでくれる大地への讃歌という事を心に持って歌えば、そのことを知らなかった時とは、また違った音楽が出来るのではないでしょうか?